赤身肉

「牛の赤身肉はタンパク質の塊。そしてタンパク質とは人のカラダのなかで一番重要な栄養素です。筋肉、内臓、血管、髪や皮膚、骨までも、すべて主成分はタンパク質です。そのタンパク質をしっかり食べれば、筋肉量が増え、代謝が上がり消費カロリーが増えます。 

じっとしていても使うエネルギーが増えて、やせやすいカラダへと変わっていきますよ。さらに血液も主成分がタンパク質なので、赤身肉を食べて血液を増やすことで、血流がよくなります。結果、栄養や酸素が隅々まで行き渡り、燃焼しやすいカラダができ上がるんですね」 

なぜ、ほかの食材よりも牛の赤身肉がいいとされるのか? 

「タンパク質のなかでも、羊に次いでL -カルニチンの量が多いから。このL -カルニチンとは、カラダのなかの脂肪をエネルギーに変えるときに運び屋となってくれる栄養素。脂肪は、燃やせるところまで運ばれなければ溜まっていくばかり。それがいわゆるぜい肉(体脂肪)となります。 

L -カルニチンは年齢と共に体内でつくられる量が減るので、中年太りの原因に……。だからこそ、L -カルニチンが豊富な牛の赤身肉を食べてほしいわけです。ダイエットに役立つ、食べるサプリなんですから!」

L -カルニチンの多い肉を、見分ける方法とは?

「それは簡単で、赤色の濃い肉を選べばいいだけ。逆を言うと、ダイエットにいいとされる鶏のささみなどは色が薄いでしょう?残念ながら鶏はL -カルニチンが少ないので、あまりダイエットの役には立たないんです。 

牛のなかでも、サシのないヒレなどが最高で、さらに牧草飼育であることがポイント!牛はもともと草食動物で、穀物や豆を食べて育つようには生まれついていません。 

穀物は牛の消化液ではうまく消化できないので消化不良をおこし、肉質としても脂肪酸のバランスが悪くなる。だからこそ、穀物飼育ではなく、牛本来の生理に則した牧草飼育の牛がいいんです」 

そんな良質な牛の赤身肉の栄養素を、より効率的にとる食べ方や食べ合わせとは? 

「火を入れすぎない方が消化しやすく、吸収もよいでしょう。料理はシンプルなステーキや焼肉が理想的ですね。そこで重要になってくるのが薬味の存在。タンパク質は消化が大変なので、その消化を助ける酵素を含んだ食材が必要となります。 

生のわさび、にんにく、玉ねぎのすりおろしなどは消化酵素を含んでいるので是非合わせてください。あと、できれば、米も一緒に食べるべき。 

炭水化物が足りないと、カラダはその分のエネルギーをタンパク質を燃やしてつくってしまいます。するとせっかくのタンパク質が、筋肉にならず脂肪も燃やせません。だから米も適度に必要なんです」 

実際に、どれくらいの頻度で赤身肉を食べたらいいの? 

「自分の手のひらサイズを、週に2〜3回食べるのがオススメです。できるだけ脂身は残して。そしてお肉の脂肪を酸化させないために、抗酸化成分の高いものと一緒に食べるとベスト。 

飲み物なら赤ワインやマテ茶が最強の組み合わせです。色の濃い野菜や香りの強い薬味や果物もよいでしょう。肉を美味しく食べてやせる。これがダイエットの新常識ですよ!」 

これは肉ラバーの皆様に朗報かと。節度を持って赤身肉を食べ続ければ、ご飯もOK、ボディメイクも簡単、というわけ。是非に明日より実践していただきたい!

食物繊維

食物繊維の美容や健康効果が見直され始めたのって実は最近のこと。食物繊維には、コレステロールを下げたり、便通をよくしたり、善玉の腸内細菌を増やししたりといった、健康効果が認められ始めています。
特にダイエットにおける食物繊維の注目度は抜群です。これからの季節に太りたくない時などは、ぜひうまく利用してぽっこりおなかの解消などに役立ててください。

「食物繊維」の美容や健康の効果って?

食物繊維の美容や健康効果が見直され始めたのって実は最近のこと。これまで、食物繊維は人間が消化できないことから、栄養や健康面からは不要な存在とされてきており、摂取が勧められることもありませんでした。ですが、食物繊維には、コレステロールを下げたり、便通をよくしたり、善玉の腸内細菌を増やししたりといった、健康効果が認められ始めています。

そして、その結果肌のツヤなどといった美容効果が期待されるようになったのです。とくにダイエットにおける食物繊維の注目度は抜群です。これからの季節に太り時ない時などは、ぜひうまく利用してぽっこりおなかの解消などに役立ててください。

食物繊維が無駄なものだった時代は終わった

食物繊維は、確かに人間には消化できないものですので、直接的に取り込んで栄養とすることはできません。なので、長らく意味のない無駄なものであるとされてきました。ですが、近年その健康効果が注目され、便通の解消だけでなく美容効果なども期待できることがわかり、一気にスターダムに躍り出ました。

むしろ今は食物繊維の時代♡ダイエットのためにも美容のためにもたっぷり摂取していきたいところです。「食物繊維」は第6の”栄養素”!食物繊維は、その効果から、第六の栄養素などと呼ばれ、期待を集めています。食物繊維が一番利用されるのはダイエット市場です。食物繊維にはカロリーがないにもかかわらず、満腹感を与えてくれる効果があるので、ダイエット食のかさましによく利用されます。食物繊維が豊富で、その他のカロリー要素も少ないセロリなどは、マイナスカロリーな食材として、ダイエットの定番食品となっています。

また、食物繊維には水溶性と不水溶性のものがあり、それぞれ効果が変わってきます。含まれる食材も違いますので、うまく使い分けてどちらもマメに取るようにしましょう。

水溶性食物繊維の効果はなんといってもコレステロール値を下げることにあります。コレステロール値は上がりすぎると、血管が詰まったりかたくなったりして、動脈硬化などの病気を引き起こします。健康面でもよくないことですので、コレステロール値が高い人は水溶性の食物繊維をとるようにするとよいでしょう。

水溶性食物繊維が含まれる食材

水溶性食物戦が含まれる食材と言えば、海藻です。わかめ・もずく・こんぶ・のりなどといった海の野菜に水溶性食物繊維は豊富に含まれています。みそ汁にわかめを入れる、のりをご飯と一緒に食べるなど、毎日の食卓に取り入れやすい、うれしいものばかりですね。海藻には食物繊維以外にも、多くのミネラルが含まれていますので、その他の美容効果もたっぷり期待できます。ぜひ、毎日食べて、髪もお肌もつやつやを目指しましょう。不溶性食物繊維の効果

不溶性食物繊維は、なんといっても食材のかさましと、便通の改善に役立ってくれます。消化に時間がかかることから、摂取時のカロリー消費も多く、他の食材と一緒にとると肥りにくくなるといった効果も期待できます。また、脂質の吸収を妨げる効果も期待できます。不溶性の食物繊維をとることで、お腹の中で善玉菌が育ちやすい環境ができ、腸内環境の改善にもつながるとされていますので、ポッコリおなかに悩む方には、ちょっと多めに食べてほしいものですね。

サツマイモ

どこにでも売っている食材の一つ、さつまいも。甘くて美味しいさつまいもは、昔から大人気ですよね。
実は、さつまいもにはビタミンB群、ビタミンE、ビタミンCなど、美肌に良い成分がたっぷりなんです。
今回は、そんなさつまいもの魅力をお伝えします。

さつまいもの魅力①【ビタミンC】【ビタミンB群】で若々しいハリツヤを手に入れよう

さつまいもには、ビタミンCやビタミンB群がたっぷり入っています。
さつまいものビタミンCは、いも類の中でもダントツの含有量です。なんとその量は、りんごの7倍だそうです!

ビタミンCは、美白・美肌効果が高く、女性に欠かせない栄養の一つ。
また、ビタミンB2にはお肌の新陳代謝をよくする働きがあるので、美容成分を一度に摂取できるさつまいもは、まさに美容食材。

さらに、さつまいものビタミンはデンプンにガードされることで熱に強い、という特徴もあります。

さつまいもの魅力②【ビタミンE】は、抗酸化作用のある「若返りのビタミン」

さつまいもに含まれる【ビタミンE】は、過酸化脂質が体内に増えることを抑制し、細胞の老化を遅らせる働きがあると言われています。

なんと、さつまいも1本で、1日に必要なビタミンEが摂取可能だそうです。細胞の老化を防ぐ効果が期待でき、みずみずしい肌を保てます。

また、色々な病気の原因とも言われる活性酸素を抑えることで、美肌だけでなく、生活習慣病の予防にもなるので、適度に取り入れたいですね。

さつまいもの魅力③【ヤラピン】は便秘に効果的!

さつまいもで注目したい成分の一つが【ヤラピン】。
このヤラピンは、さつまいもを切った際に出る白い液体のことです。これまでは、ずっとただのでんぷんだと思っていたのですが、調べてみると、とても大切な成分でした!

このヤラピンは、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進する働きがあり、便を柔らかくするそうです。さらに、ヤラピンはさつまいもの皮と皮の間に含まれるそうなので、皮までしっかり食べると効果的です。

さつまいもに含まれる食物繊維と合わせて便秘解消に効果が期待でき、肌荒れも防ぐことができると言われています。

さつまいもの魅力④【カリウム】はむくみに効果的さつまいもに含まれる【カリウム】には、多くの酵素を活性化させる働きがあります。間接的にも、筋肉のエネルギー代謝を上げたり、筋肉の収縮を補助する働きがあるそうです。

その効果で、腸内の筋肉の動きをよくする働きがあるので、便秘や、肝臓からの老廃物を排除したり、むくみをとる働きがあるとも言われています。また、ストレスの緩和も期待でき、ダイエットにも効果的です。

代謝がよくなることで、美肌にも効果がありそうですね。

いかがでしたか?
手軽に購入できるさつまいもには、驚きの美肌効果やダイエット効果など魅力がたくさん!1日1本、おやつ代わりや主食と置き換えて食べてみてもいいですね。
是非、食生活に取り入れてみてくださいね。

ヨーグルト

朝食や食後のデザートにぴったりのヨーグルト。
整腸作用や便秘解消に効果が期待できることは有名ですが、美容やダイエットにも効果的であることをご存知でしょうか。
おすすめの食べ方とあわせて、ヨーグルトの美容効果やダイエット効果についてご紹介いたします。

ヨーグルトが美容・ダイエットに効果的な理由

ヨーグルトの中には、乳酸菌やビフィズス菌が含まれています。
乳酸菌は主に腸の働きを良くする菌で、ビフィズス菌も乳酸菌のように腸を活性化させる菌です。
人の腸の中には善玉菌という菌が存在していますが、乳酸菌やビフィズス菌はその善玉菌を応援してくれる菌なのです。
ヨーグルトを食べることによって、これらの善玉菌を活性化させて、腸内環境を整えることにより、さまざまな効果が期待できるのです。
腸の中には腸内腐敗を進ませる悪玉菌も存在していますが、善玉菌を活性化させれば悪玉菌も弱らせることが期待できます。

ではヨーグルトを食べることによって、女性にとって嬉しい美容効果やダイエット効果が期待できると言いますが、それはなぜなのでしょうか。
美容効果に関しては、主にビタミンB群の生成によるものであるといわれています。
腸内に存在する善玉菌は美肌効果が期待できるビタミンB群を生成する作用があり、ヨーグルトを食べることにより善玉菌を応援し、美肌効果のあるビタミンB群の生成がさらに促進されるわけです。
ダイエット効果に関しても腸の作用が関係しています。
腸の働きが良くなるということは、腸の運動量が増えることでもあります。その結果、基礎代謝量アップにもつながり、痩せ体質になっていくのです。

ヨーグルトは夜に食べるほうが効果あり!?

ヨーグルトの美容・ダイエット効果を効率的に得るためには、食べ方にポイントがあります。
まず、食べる時間帯に関してですが、夜10時~深夜2時の間がおすすめです。
この時間帯に食べると腸の動きが活性化され、整腸効果が倍増するといわれているのです。
ヨーグルトは朝食で食べるというイメージがあるかもしれませんが、実は「夜」に食べるほうが効果的であると覚えておきましょう。

ダイエットのためなら食前に、整腸効果なら食後に食べるのが効果的

ヨーグルトでダイエット効果を期待するなら、食前に食べることをおすすめします。
食前に食べると満腹感が得られ、その後の食事の量を減らすことができます。
ただし、整腸効果を考慮するなら食後に食べたほうが良いでしょう。
なぜならビフィズス菌などを、生きたまま腸に送ることができるからです。
空腹の状態だとビフィズス菌が胃を通過するときに、胃酸によって死滅する恐れがあります。

ヨーグルトに色々なレシピを加えるのも楽しい

ヨーグルトは1日に200gまでの摂取が目安とされており、それ以上食べても効果がないといわれています。
この量で物足りないと感じる場合は、ヨーグルトの中に果物やシリアル、ナッツなどを混ぜたりして、かさ増しのアレンジレシピを考えてみるとよいでしょう。
噛み応えのある食べ物を混ぜることで咀嚼回数が増え、満腹感アップにつながります。
カロリーオーバーにならないよう注意しながら、アレンジレシピを考案していきましょう。


鶏胸肉

鶏胸肉は低脂質高タンパク質でヘルシーなだけではなく、他にもさまざまな健康や美容にうれしい栄養が含まれています。ここでは、鶏胸肉の栄養と期待できる効果を説明します。

たんぱく質が豊富

鶏胸肉の栄養素の中でも特筆するべきものが豊富なたんぱく質です。

たんぱく質三大栄養素のひとつで、筋肉や髪の毛、肌、内臓など身体のあらゆる部分の材料となる栄養です。

その他にも、身体をスムーズに動かしたり消化を助ける酵素の材料となったり、免疫力アップに欠かせない免疫細胞の材料となるなど、健康的な生活にたんぱく質は欠かせません。

身体を鍛えていたりよく運動をする人はもちろん、健康や美容のためにも不足しないよう気を付けたい栄養素です。

鶏胸肉は低カロリーでありながら、このたんぱく質が豊富に含まれています。皮を取った鶏胸肉100gに含まれるたんぱく質は22.8gほど。これはたんぱく質が豊富な食材で知られるささみとほぼ同じ含有量です。

たんぱく質を摂ろうとして肉類を増やしてしまうと、どうしても脂質やカロリーが増えてしまいがちです。鶏胸肉を取り入れれば、脂質やカロリーを抑えながらたんぱく質を増やせるのでおすすめです。

質のいいたんぱく質が含まれている

しかも、鶏胸肉のたんぱく質は質が良いというメリットがあります。

たんぱく質はさまざまな種類のアミノ酸が組み合わさってできていますが、豆腐など植物性のたんぱく質には身体に必要なアミノ酸のバランスが悪いことが多く、別の食材で補う必要があります。

その点、動物性の鶏胸肉のたんぱく質には身体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれているので、鶏胸肉だけでたんぱく質がしっかり摂れるんです。

さらに鶏胸肉のたんぱく質には、幸せホルモンの材料となるトリプトファンや、良質な睡眠に欠かせないグリシンといったアミノ酸が豊富に含まれています。鶏胸肉のたんぱく質は身体だけでなく、精神の健康にも非常に役立つ栄養なんです!

特に運動をしていない人のたんぱく質の1日あたりの必要摂取量は体重x1〜1.5gと言われています。運動をしている人や身体を鍛えている人はさらに多くのたんぱく質が必要となるので、意識して摂るようにしたいですね。

イミダゾールジペプチド

鶏肉の中でも鶏胸肉特有の栄養素が「イミダゾールペプチド」です。

イミダゾールペプチドは鶏胸肉のたんぱく質に含まれている成分で、アミノ酸の「カルノシン」や「アンセリン」が結合してできた成分です。

このイミダゾールペプチドには優れた疲労回復効果と抗酸化作用があるということがわかっています。渡り鳥が数千〜万kmもの長距離を飛び続けることができるのも、イミダゾールペプチドが疲労を軽減してくれているからと考えられています。

しかもイミダゾールペプチドは身体の疲労だけでなく、精神的な疲労認知症の予防にも効果があると言われています。

抗酸化作用は身体の老化やさまざまな不調の原因となる炎症を抑えてくれるため、アンチエイジングや美肌など健康、美容のためにも積極的に摂り入れたい栄養素です。

バランスがとれた脂肪酸

カットした茹で鶏胸肉
鶏胸肉は低脂質な食材ですが、脂質のバランスも取れています。

脂質もたんぱく質アミノ酸のように、さまざまな種類の脂肪酸が組み合わさってできています。

この脂肪酸は大きく分けてエネルギー源になる飽和脂肪酸と、コレステロールを減少させる不飽和脂肪酸に分かれていますが、鶏胸肉の脂質はこの2種類の脂肪酸がバランスよく含まれています。

牛肉や豚肉は飽和脂肪酸が多く、そればかりを食べると偏ってしまいます。鶏胸肉の不飽和脂肪酸は牛肉や豚肉に比べても多く含まれていてバランスを取りやすいため、脂肪の質という点でも鶏胸肉はおすすめです。

ビタミンB6

タンパク質や脂質といった三大栄養素以外でも鶏胸肉の栄養は優秀です。

鶏胸肉に含まれるビタミン・ミネラル類の中でも特に優秀なのが、ビタミンB6です。

ビタミンB6は「補酵素」と呼ばれ、身体の酵素を助けて代謝を促進する役割を持っています。
代謝とは身体の中のさまざまな化学反応のことで、身体の中に摂り入れた栄養をエネルギーや細胞に作り変える働きもそのひとつです。

ビタミンB6は特にアミノ酸代謝を助けて皮膚を丈夫にしたり、免疫細胞や神経を強化する、血液の中の赤血球を作るなど、健康な身体を維持するのになくてはならないビタミンなのです。

さらに、ビタミンB6は脂質や炭水化物の代謝もサポートしています。

これらの代謝がうまくいかないと肝臓や内臓に脂肪が溜まってしまうため、適切なエネルギーや細胞膜への変換をサポートしてくれるビタミンB6はダイエットにも効果的と言われています。

ビタミンB6が不足してしまうと肌荒れや吹き出物、口内炎などの肌トラブルはもちろん、貧血や胃腸の不調、手足のしびれなどにもつながってしまいます。もし、これらの不調を感じている人はビタミンB6を積極的に摂取されることをおすすめします。

ビタミンB6は水溶性ビタミンなので、一度に摂りすぎても尿と一緒に体外に出てしまいます。そのためビタミンB6をしっかりと働かせるためには、まとめてではなく毎日少しずつ摂ることが重要です。


鶏胸肉

鶏胸肉は低脂質高タンパク質でヘルシーなだけではなく、他にもさまざまな健康や美容にうれしい栄養が含まれています。ここでは、鶏胸肉の栄養と期待できる効果を説明します。

たんぱく質が豊富

鶏胸肉の栄養素の中でも特筆するべきものが豊富なたんぱく質です。

たんぱく質三大栄養素のひとつで、筋肉や髪の毛、肌、内臓など身体のあらゆる部分の材料となる栄養です。

その他にも、身体をスムーズに動かしたり消化を助ける酵素の材料となったり、免疫力アップに欠かせない免疫細胞の材料となるなど、健康的な生活にたんぱく質は欠かせません。

身体を鍛えていたりよく運動をする人はもちろん、健康や美容のためにも不足しないよう気を付けたい栄養素です。

鶏胸肉は低カロリーでありながら、このたんぱく質が豊富に含まれています。皮を取った鶏胸肉100gに含まれるたんぱく質は22.8gほど。これはたんぱく質が豊富な食材で知られるささみとほぼ同じ含有量です。

たんぱく質を摂ろうとして肉類を増やしてしまうと、どうしても脂質やカロリーが増えてしまいがちです。鶏胸肉を取り入れれば、脂質やカロリーを抑えながらたんぱく質を増やせるのでおすすめです。

質のいいたんぱく質が含まれている

しかも、鶏胸肉のたんぱく質は質が良いというメリットがあります。

たんぱく質はさまざまな種類のアミノ酸が組み合わさってできていますが、豆腐など植物性のたんぱく質には身体に必要なアミノ酸のバランスが悪いことが多く、別の食材で補う必要があります。

その点、動物性の鶏胸肉のたんぱく質には身体に必要なアミノ酸がバランスよく含まれているので、鶏胸肉だけでたんぱく質がしっかり摂れるんです。

さらに鶏胸肉のたんぱく質には、幸せホルモンの材料となるトリプトファンや、良質な睡眠に欠かせないグリシンといったアミノ酸が豊富に含まれています。鶏胸肉のたんぱく質は身体だけでなく、精神の健康にも非常に役立つ栄養なんです!

特に運動をしていない人のたんぱく質の1日あたりの必要摂取量は体重x1〜1.5gと言われています。運動をしている人や身体を鍛えている人はさらに多くのたんぱく質が必要となるので、意識して摂るようにしたいですね。

イミダゾールジペプチド

鶏肉の中でも鶏胸肉特有の栄養素が「イミダゾールペプチド」です。

イミダゾールペプチドは鶏胸肉のたんぱく質に含まれている成分で、アミノ酸の「カルノシン」や「アンセリン」が結合してできた成分です。

このイミダゾールペプチドには優れた疲労回復効果と抗酸化作用があるということがわかっています。渡り鳥が数千〜万kmもの長距離を飛び続けることができるのも、イミダゾールペプチドが疲労を軽減してくれているからと考えられています。

しかもイミダゾールペプチドは身体の疲労だけでなく、精神的な疲労認知症の予防にも効果があると言われています。

抗酸化作用は身体の老化やさまざまな不調の原因となる炎症を抑えてくれるため、アンチエイジングや美肌など健康、美容のためにも積極的に摂り入れたい栄養素です。

バランスがとれた脂肪酸

カットした茹で鶏胸肉
鶏胸肉は低脂質な食材ですが、脂質のバランスも取れています。

脂質もたんぱく質アミノ酸のように、さまざまな種類の脂肪酸が組み合わさってできています。

この脂肪酸は大きく分けてエネルギー源になる飽和脂肪酸と、コレステロールを減少させる不飽和脂肪酸に分かれていますが、鶏胸肉の脂質はこの2種類の脂肪酸がバランスよく含まれています。

牛肉や豚肉は飽和脂肪酸が多く、そればかりを食べると偏ってしまいます。鶏胸肉の不飽和脂肪酸は牛肉や豚肉に比べても多く含まれていてバランスを取りやすいため、脂肪の質という点でも鶏胸肉はおすすめです。

ビタミンB6

タンパク質や脂質といった三大栄養素以外でも鶏胸肉の栄養は優秀です。

鶏胸肉に含まれるビタミン・ミネラル類の中でも特に優秀なのが、ビタミンB6です。

ビタミンB6は「補酵素」と呼ばれ、身体の酵素を助けて代謝を促進する役割を持っています。
代謝とは身体の中のさまざまな化学反応のことで、身体の中に摂り入れた栄養をエネルギーや細胞に作り変える働きもそのひとつです。

ビタミンB6は特にアミノ酸代謝を助けて皮膚を丈夫にしたり、免疫細胞や神経を強化する、血液の中の赤血球を作るなど、健康な身体を維持するのになくてはならないビタミンなのです。

さらに、ビタミンB6は脂質や炭水化物の代謝もサポートしています。

これらの代謝がうまくいかないと肝臓や内臓に脂肪が溜まってしまうため、適切なエネルギーや細胞膜への変換をサポートしてくれるビタミンB6はダイエットにも効果的と言われています。

ビタミンB6が不足してしまうと肌荒れや吹き出物、口内炎などの肌トラブルはもちろん、貧血や胃腸の不調、手足のしびれなどにもつながってしまいます。もし、これらの不調を感じている人はビタミンB6を積極的に摂取されることをおすすめします。

ビタミンB6は水溶性ビタミンなので、一度に摂りすぎても尿と一緒に体外に出てしまいます。そのためビタミンB6をしっかりと働かせるためには、まとめてではなく毎日少しずつ摂ることが重要です。


脂肪酸オメガ3

サーモンや青魚、くるみやエゴマから摂取できるオメガ3脂肪酸は美容、健康、ダイエット、認知症予防に良いとされています。美容家やダイエットをしている方、健康意識の高い方は、積極的に摂っているのではないでしょうか?
体内で生成できないため、オメガ3脂肪酸は食事から摂るしかできません。オメガ3は具体的にどういった食材から摂取できるのか、手軽に摂れる方法をご紹介します。

美容・ダイエット・認知症予防に期待!オメガ3脂肪酸とは?

脂質は2つに分けられます。

飽和脂肪酸

ラードやバターなど常温で固まる脂質

不飽和脂肪酸

魚や植物など常温でも液体のままの脂質

オメガ3脂肪酸は、下の不飽和脂肪酸に属します。他に『オメガ6脂肪酸(サラダ油やマヨネーズ)』『オメガ9脂肪酸(ひまわり油やオリーブ油)』があります。
サラダ油・マヨネーズに代表されるオメガ6脂肪酸は、現代人は摂りすぎの傾向にあると言われています。
逆に不足しがちと言われているのがオメガ3脂肪酸です。コストの問題や食生活の欧米化で、魚が食卓に並ぶことが少なくなったという方が多いのも要因ではないでしょうか。
前述した通り、オメガ3脂肪酸は体内で生成することが不可能なため、意識して摂取することが望ましいと言えます。

具体的な効果は?オメガ3脂肪酸がもたらすあらゆる効果・メリット

オメガ3脂肪酸を適切に摂取することで期待できる効果は以下の通りです。

  • 肌荒れ改善
  • 免疫力アップ
  • 便秘解消
  • 花粉症・アレルギー症状の緩和
  • たるみ・シワの予防
  • うつ症状緩和
  • 認知症予防

エイジングケアの面においても注目度の高いです。

積極的に摂りたい!オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている食材

オメガ3脂肪酸は熱に弱いため、魚はできるだけお刺身やカルパッチョなどの生食で、油はドレッシングに用いるのがおすすめです。
栗やクルミは普段のおやつ、食後のデザートとしても良いですね。
※妊娠中の方は、魚の積極的な摂取に関しては医師に相談してください。

オメガ3脂肪酸を手軽・簡単に摂取する方法

手軽・簡単にオメガ3脂肪酸を摂る方法として多くのところでおすすめされているのが、
【サバの水煮(缶)】です。
オメガ3脂肪酸は熱に弱いと前述しましたが、熱自体ではなく

①熱で酸化が促される
②熱を通すことで油が流れてしまう

というのが正確なところです。

缶詰のサバの水煮は、缶詰に入れてから加熱するため通常の加熱より酸化が少ないのと油の流出もありません。サバの缶詰の水煮は、中の水分も摂りましょう。
お味噌汁にそのまま入れると、簡単に出汁いらずにそのまま食べられます。

まとめ

美容と食生活は結びつきが強く、切り離せないものです。サロンに通われるお客様から相談を受けることもあるのではないでしょうか?
普段の食生活を整えてもらえれば、より効果的に施術を受けていただけ、お客様の満足度・信頼度も上がります。フェイシャルエステはもちろん、脱毛もお肌の状態が関係します。
さびない美しさに必要なオメガ3脂肪酸、是非覚えておきましょう!